肝臓の症状と性格

日本薬局製剤研究会主催の奈良支部勉強会の講師を努めさせていただきました。テーマは2月4日で立春を迎え、以後72日間、症状を起こしやすい「肝臓」についてです。

肝臓の性質
1、春の三ヶ月は発陳という

春は万物が芽生える季節で、生長化収蔵の「生」ずる時間である。1日の中でも、朝方に相当する。春は精気を生じさせて上昇、発散させる要素を持っている。五行においても木と同じ性質を持っているので上昇、発散する働きがある。
2、血を蔵す
血は肝臓に蓄えられ、心臓の力を借りて流れ、身体の各組織を巡っている。肝臓に十分な血が蓄えられて入れば上昇、発散する力も増し、気と血は血管や経脈(エネルギーライン)を循環し、肌肉、関節、蔵腑など隈なく行き渡り各組織が正常に働く。しかし、月経や外傷など出血によって、血虚になると、目のかすみ、頭重、顔色が悪い、疲れやすいなどの症状を現す。
3、将軍の官
積極的に考えを巡らし、用意周到な計画を練ると言う行動を持つ。集中できる力のことである。肝臓の精気が虚すと、集中力が欠如するために考えがまとまらず、気持ちばかり焦ってイライラして怒りだす。
4、肝臓は魂(こん)を舎す (やどす)
魂とは肝臓の積極的な性質のことで、精神活動の1つとして考えられているため、肝臓の精気が虚して上逆すれば、狂忘、難聴、頬の腫れなどの症状の他、恐れやすくなって人に捕まえられそうな感覚を訴える。また睡眠に障害が及ぶと眠りが浅くなり夢を見たり、うわごとを走ったりする

肝臓の支配部位
1、目
肝臓の精気は肝経(エネルギーライン)を通じ目に注がれる。充分に注がれると目は栄養され物がよく見え判断することができる。
肝臓の支配を受けているのは視神経、網膜、角膜、結膜など視覚に関係する部分である。したがって、白内障、緑内障、眼底出血、角膜炎、結膜炎などの症状は、肝兪及び肝経に反応が現れやすい。
2、筋
肝臓は血によって、筋や筋膜を栄養している。血虚になれば筋は養われず引きつったり弛んだりする。よって、腰痛や五十肩だけでなく、子宮に関する婦人科疾患なども肝虚証(肝臓のエネルギーが低下)である。
3、爪
肝臓の働きの異常は爪に現れる。血が不足すると爪が薄くなる、爪が割れる、爪の縦スジが目立つようになるなどの症状が現れる。
4、肝と胆
肝臓の精気が不足し、寒が発生すると胆の陽気もなくなるので、決断力が低下し、ため息が出る。
肝血中の津液(水分)が不足すると熱が発生する。この熱が各蔵腑経絡に波及するが、最も影響受けるのは胆及び胆経で、熱が多くなると上気してイライラしやすくなる。
上昇、発散する作用は胆や胆経にも影響して決断を促す。肝気が充実していれば、深く物事を考え、集中力を欠くことがなく、物事の善し悪しを判断することができる。

上記の症状が気になる方はぜひお薬本舗モリグチビッグ こつめ先生までご相談ください。